kongaragaruのブログ

こんがらがると10回言ってみてください。こんがらがります。

現実

初めて付き合った人とは、四年ほど交際した。

私には不安定なところがあり、親しい人の前では癇癪を起こすことがあった。当時の私にはそれは決して珍しいことではなく、世の人が当たり前に感じる感情であり行動だと捉えていた。大学では課題が多く、またそれが受験勉強とは異なるアプローチを必要とするものに感じられ、時間ばかりが溶けていく無力さから度々彼の家で泣いた。最も精神的に追い詰められていた時は、彼の家に泊まり込んで作業し、ワッとなると彼氏に宥めてもらっていた。もちろんそんな症状はずっと続くわけではなく、普段の私はおしゃべり好きの明るい素朴な女の子であった。彼とはセックスはほんの数えるほどしかできなかったが、ペッティングは日常的に行い、刺激的なこともした。献身的で、言い換えれば自分の意見が無く、私の要望最優先な人だったので、我儘を言っている自覚もなく振り回した。彼がどういう気持ちで付き合っていたのか、推測はできるがそれに共感はできない。彼と別れた後、色々な男と出会い、会話をし、ベッドに入った。そしてそのうち2人くらいの男と付き合った。私は今のところ男性器を持つ人間を性行為の対象としている。愛とか恋とか性欲というものは、特に特定の人間と付き合うだとか否かの話をする時期に、度々考えているのだが、終ぞわからない。現時点での個人的認識は先述の通りである。私は私と行為をしたいと思う人間で生理的嫌悪は感じず、付き合ってほしいと言われた人間と付き合い、嘘を吐かなくて良い交友関係に整えている。彼と別れた後、ちょうどこのブログを始めた頃だと思う、学生生活が終わり、会社勤めを始めた。社会人になると、大人としてあるべき姿が求められる。社会にも、自分自身にも。SNSでこんなお付き合いはだめだと見る。あるべき人間関係を本や漫画で知る。そしてどうやら彼氏に全てを吐露するのはあるべき姿でないらしいと知る。人生に正解はなくとも、今この時点の私が生きる社会における正解はある。だから彼氏には愚痴を言わないように努め、できるだけ明るい時しか見せないようにしたい。得たものの存在はわかっているが、そこに目を向けられずに、失くしたものを数えてしまう。愚痴って誰に言ってるの?検索するけど、ポジティブに考えろの一辺倒である。このイライラはどうすればいいのか。彼氏に全てぶちまけられていた頃は楽だった。今はそれじゃだめらしい。